チェロ物語

「雉も鳴かずば撃たれまい」

悲しい民話の中での言葉ですが、

雉の親子がみかん畑を、

ごそごそと音を立てて歩いております、

私はいつでも突進できるよう身構えます、

でもお父さんにすごい筋肉だねと褒められましたので、

我に返り四足歩行に戻ったのでした、

鉄砲で撃ったりは勿論しないで、

お元気でねとお別れをして、

いつものお散歩を続けました、




黙っていることが最高の処世術などという時代は、

最悪な世の中なのだと思います、

雉も犬も人間ももっと声を上げるべきです、

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