チェロ物語

お母さんと一緒に帰ってきたのは、

トイプードルの｢龍馬くん」でした、

｢龍馬くん」が私を追い出しにやってきたと思いました、

頭が混乱して思わず走り回ってしまい、

壁に激突してしばらく倒れ込んでおりましたが、

誰も気づいてくれません、

全員が家の中で「龍馬くん」と遊んでいます、

チェロだけ一人でお家の様子を伺っております、




楽しそうな笑い声と美味しそうな香りがあります、

思わず涙が出てきますし身体は震えます、

とにかくハウスに入ってしばらく眠ることにしました、

大荒れの天気だし恐い夢を見ていたみたいです、

気が付いたらお父さんがハウスに来ておりました、

｢チェロ散歩行こう」、

｢龍馬くんはどうしたの、龍馬と行きたいんじゃないの」

｢龍馬はおばさんと一緒に帰ったよ」

｢何だおばさんも来てたの」

｢後から来たよチェロが卒倒してる頃に」

何だそうだったのかとチェロは安心しました、

ライバルは消えたと思ったのです、

ほっとしてるチェロに向かってお父さん言ったのです、

｢やっぱり室内犬が欲しいなーチェロの弟捜そうか」

お父さんの顔に跳び蹴りです！